リンパマッサージ解説ナビ(方法・やり方)

リンパ液と循環

リンパ液と血液は、運命の異なった双子の兄弟のようなものです。リンパ液は、もともと血管からわずかずつ滲み出した血漿です。血液は心臓という強力なポンプで全身を循環していますが、リンパ液はポンプではなく、筋肉の収縮などの力でゆっくりと全身を巡っていきます。

半月弁という逆流防止の弁があるので、人が体を動かしているうちに少しずつ送られていくのです。この弁は体内のいろんなところにあって、弁の中にリンパ液が流れ込むとリンパ管が膨らみ、何かの力が加わるとその次の弁を通ってリンパ管を進むわけです。このようにリレー方式でゆっくり全身を巡ってゆくのですね。

リンパ液はこうして全身を巡りながら老廃物などを取り込み、それを取り除いてくれるリンパ節に向かいます。リンパマッサージはこのリンパ液の循環を補助し、円滑にするために行うものですから、全身をどのようにリンパ管が巡り、リンパ液はどのように流れているのかを知って、それに沿った形でマッサージしてあげなくてはなりません。

リンパ節は体中にありますが、主なリンパ節は脇の下、膝の後ろ、太股の付け根、おなかなどにあります。そこに向かってリンパ液を押し流してゆくようにマッサージしてゆくわけですが、あくまでもこれは原則で、実際のマッサージにはいろんなコツがあります。

まずリンパについていろいろ知ってから、自分なりのイメージを持ってマッサージにとりかかるとよいでしょう。

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