リンパマッサージ解説ナビ(方法・やり方)

むくみとリンパの関係

働く女性にはさまざまな悩みがありますが、一日中パソコンに向かう仕事や接客などの立ち仕事では足がむくんでしまいやすいもの。特に足元の冷える冬場や、クーラーの効き過ぎた夏のオフィスはむくみの大敵です。さて、では「むくみ」とは一体どんな現象なのでしょうか?

むくみの正体が水分であることは誰でもだいたい見当がついているでしょう。では、その水分はどこからやってきて、どうしてそこに溜まってしまうのでしょうか。

実は、むくみの原因となる水分は私たちの血液なのです。私たちの血液は血管を通って全身を循環していますが、血管はほんのわずかではありますが、水分がにじみだしてしまう構造になっています。そしてしみだした水分の大半はまた血管に吸収されるのですが、吸収されずに残った水分が血管の周辺の皮下組織に溜まってしまった場合、そこが水ぶくれをおこします。これがむくみという現象です。

人間の祖先は四足で歩いていたそうですが、人間があるときから直立するようになり、頭の先から足の裏までの垂直距離がずいぶん遠くなりました。心臓という強力なポンプで送り出された血液は動脈を通って全身に送られますが、その血液を回収する静脈のほうはかなり負担を強いられます。

その結果、人間は他の四本足の動物に比べて血の巡りが悪くなりがちで、むくみを生じやすい体質になってしまいました。リンパ管は血管からにじみだした水分を回収して静脈に戻す役割を持っていますから、むくみ対策としては全身の血行をよくすることと平行してリンパの働きを活発にさせることが必要になるのです。

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