リンパ節とは全身に張り巡らせたリンパ管の合流部分で全身に約800もあります。リンパ節は体に侵入した細菌などをやっつけるリンパ球を生産し、リンパ液が運んできた老廃物をこすフィルターの役割も果たしています。また、主なリンパ節は次のような特徴を持っています。
■耳介(じかい)リンパ節
…耳たぶの後ろのやや下。風邪を引いたときに腫れたりする所。ここが弱ると耳鳴りがしたり、耳の炎症や難聴を引き起こす可能性があります。
■顎窩(がくか)リンパ節
…あごの一番奥にあり、顔から首へ流れるリンパ管が集中しています。ここが弱ると二重あごや顔のむくみ・たるみの原因となります。
■腋窩(えきか)リンパ節
…わきの下にあるリンパ節。ここが弱ると二の腕のたるみや肩こりを起こしやすくなります。
■鎖骨リンパ節
…鎖骨のくぼみ近くにあり、全身を流れたリンパ液が最後に心臓に戻る前に集まる場所で、いちばん汚れたリンパ液が流れ込むところでもあります。慢性的な肩こり・首のこりの原因のほとんどはここの滞りにあるといわれています。
■腸骨リンパ節(腹部リンパ節)
…骨盤の上の内側にあり、ここが弱ると子宮や卵巣など女性の病気の免疫力が低下したり、ヒップ回りが太くなる傾向があります。
■鼠頸(そけい)リンパ節
…太股の付け根にあり、ここが弱ると足のむくみや冷え性、セルライト、ヒップのたるみなどの原因になります。
■膝窩(しっか)リンパ節
…膝の裏側にあり、「第二の心臓」と呼ばれる重要なリンパ節。リンパ液を上に押し上げるために大きな負荷がかかる場所でリンパ液が特に滞りやすい場所です。
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