こめかみのやや後ろ、耳の穴よりもやや前のあたりを指で押さえてみてください。グリグリを感じる部分があるはずです。これが耳の前のリンパ節になります。パソコンなどでよく目を使う人は、こめかみが凝っていたり、耳前のリンパ節周辺が硬くなっていたりするもので、これをマッサージでもみほぐすのも効果的なのですが、これはリンパマッサージとはやや意図が異なります。
顔には多くのツボが集まっていて、通常のマッサージの場合はある程度ぐっと押したり、骨のラインを強くさすったりして、それはそれで気持ちのよいものですが、リンパマッサージの場合はそのように強く力を入れてはいけません。
顔のむくみをとって小顔にするためのリンパマッサージは、目元に指をあて、眉の下のくぼみに沿って丸くまぶたをなぞった後、目尻を通って耳前のリンパ節へリンパ液を流し込みます。
目の下も、同じように目元から目尻までの曲線をたどったあと耳前のリンパ節へ。それがおわったら、鼻の下の付け根から頬骨の下をなぞるようにして耳前のリンパ節へリンパ液を送ります。顔の皮膚はデリケートですから、こするのではなくさする強さ、「タッチ」であることを特に強く意識してください。このように顔のリンパ液を耳前に集めたら、今度はそれを鎖骨のリンパ節に降ろします。鎖骨のリンパ節は、首の筋肉が鎖骨の裏に入るくぼみのあたりにあります。
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